
「和室の照明って、どう選べばいいの?」「落ち着いた空間にしたいけど、暗すぎるのも嫌…」
そう思う方もいるかもしれません。
実は、和室照明を選ぶ際には、空間の雰囲気に調和するデザイン性だけでなく、照明の色温度や取り付けのしやすさ、明るさの調整機能なども考慮することが重要です。
この記事では、インテリア業界歴20年以上のベテランインテリアコーディネーターが厳選した「和室にぴったりのおしゃれ照明」を5点ご紹介。和モダンな演出が叶う選び方のポイントも解説します。
1. 和室照明が空間に与える影響とは
1-1. 電球色で「温もりと落ち着き」を
1-2. 光の広がり方で「雰囲気が変わる」
2. 和室照明の選び方ガイド
2-1. 天井の高さと照明のタイプを確認
2-2. 調光・調色機能でシーンに対応
2-3. 素材で選ぶ|木・和紙・布
2-4. 賃貸でも安心|工事不要タイプ
3. プロが選んだ 和室におすすめの照明5選
3-1. 誇れ - HOKORE PENDANT
3-2. 古都里 KOTORI ペンダントライト
3-3. MOTO ペンダントライト
3-4. 侖 - RON ペンダントライト
3-5. WAGASA Light ダウンライト
4. コーディネートのヒント|照明の活用術
5. まとめ|和室照明で“格”と“癒し”を
和室照明が空間に与える影響とは?
和室は、光の印象によって空間の“心地よさ”が大きく変化します。
■電球色で「温もりと落ち着き」を
和室に最も合うのは、夕暮れのような温かい色合いの“電球色”。畳や木の質感を引き立て、リラックスできる空間を演出してくれます。
■光の広がり方で「雰囲気が変わる」
天井全体を照らすシーリングライト、床を優しく照らす間接照明、手元だけを照らすスタンドライト。それぞれの使い方で、和室の印象は大きく変わります。
照明は、空間の「主役」ではなく「演出家」。和の素材と調和し、控えめながらも品のある存在感をもつ照明が理想です。
和室照明の選び方ガイド
おしゃれなだけではなく、“暮らしやすさ”にもつながるのが和室照明の奥深さです。以下のポイントを押さえて選びましょう。
1. 天井の高さと照明のタイプを確認
和室の天井は低めなことが多いため、吊り下げ型よりも薄型のシーリングライトや、圧迫感の少ないデザインがおすすめです。
2. 調光・調色機能があると便利
読書や食事、リラックスタイムなど、時間帯や目的に応じて光の強さや、色調を変えられるタイプは実用性が高く、日々の満足度も上がります。
3. 木・和紙・布など素材感をチェック
自然素材の照明は、和室との相性が抜群。和紙の透け感や木格子の陰影は、空間に奥行きを与えてくれます。
4. 賃貸なら「工事不要」タイプが安心
天井工事ができない場合でも、引っ掛けシーリング式やコンセントで使えるスタンドライトなら簡単に導入できます。
ベテランインテリアコーディネーターが選ぶ 和室照明おすすめ5選
1. HOKORE PENDANT 誇れ ペンダントライト / 照明作家 谷俊之
駿河竹千筋細工の伝統を未来へ繋ぐ
静岡県の伝統工芸「駿河竹千筋細工」の技法をベースに、繊細な竹ヒゴを立体的に組み上げた逸品。その軽やかでリズミカルな竹の線は、まるで花がゆっくりと開いていく様を想起させます。明かりが消えている時もオブジェ感覚で楽しめ、明かりをつけた時に影と光も楽しめる照明。
HOKORE PENDANT 誇れ ペンダントライトの適正なお部屋の広さや取り付け元の確認はこちらから専用ページでご確認ください。
2. 古都里 KOTORI HGペンダントライト L / 京都日吉屋

放射線状に広がる竹骨と、手漉き和紙を通した柔らかな明かりが印象的なフラッグシップモデル。
京和傘づくりの技を生かした精巧な開閉構造で、「ぱっと広がる」驚きもお楽しみいただけます。和傘を元にデザイン製造されたブランドフラックシップモデル
自然素材と日本的感性が生みだす現代の「用の美」は、趣のある和室はもちろん、モダンデザイン空間にもなじみ、時を超えた普遍的な美しさを醸し出します。
和紙のカラーは全12色
和傘職人がひとつひとつ手づくりする「古都里-KOTORI-」は、和傘のように開閉できるのも特長。灯具から取り外してたためば、コンパクトに収納できるので、季節や気分に合わせてシェードを着替える楽しみも広がります
操作方法はこちらから
サイズは4種類から選べ、適正なお部屋の広さや取り付け元の確認はこちらから専用ページでご確認ください。
3. MOTO ペンダントライト / 京都日吉屋
京和傘の技術を応用したペンダント照明「古都里-KOTORI-」の姉妹ブランド「MOTO」。傘のような骨組みを生かしつつも、竹や和紙の代わりにスチールやABS樹脂を合わせて、現代感覚あふれるスタイルに仕上げています。生地を貼っていないスケルトン構造にすることで、骨組みの美しさが軽やかな造形美を表現します。
イタリア語で「動」をあらわす「MOTO」は、本体下部のステンレスリングを手で昇降させることで、シェードの開閉角度が自由に変えられるのが特長です。末広がりからストレートな筒形、裾つぼまりまで、さまざまなシルエットをお楽しみいただけます。単体でお使いいただいてもしっかりした存在感がありますが、広い空間では、複数個配置することでアーティスティックなアクセントになります。
操作動画はこちら
MOTOペンダントライトの適正なお部屋の広さや取り付け元の確認はこちらから専用ページでご確認ください。
4. RON - 侖 ペンダントライト / 照明作家 谷俊之
提灯の日本三大産地といわれる水戸の職人技×虫篭などを作る、駿河竹千筋細工の職人技。
表面には水、汚れを防ぐ加工を施し、ひごにはPET樹脂、でんぷん糊と環境にも良い素材を使用しています。通常ひごには竹や針金を使用しますが、PET樹脂製のひごに薄い和紙を巻き付け質感を出し、ひご自体の影を抑えました。
ひごとひごとの間隔を狭くする事で繊細さを表現しています。
虫篭などを作る駿河竹千筋細工。
細く丸く削られた竹ひごをしなやかに曲げ、竹の輪に組み込んでゆく技法。
その“曲げる”醍醐味を省き“直線”の組み方のみで柔らかさを表現しています。
丸ひごの持つ温かさに加え、使用する事で竹特有のわびさびの風格ある色合いになります。
和紙部分の提灯を上下反対にして使用する事も可能です。
RON - 侖 ペンダントライトの適正なお部屋の広さや取り付け元の確認はこちらから専用ページでご確認ください。
5. WAGASA Light ペンダント ダウンライト L / 京都日吉屋
フランス人デザイナーが京和傘の機能美に着目し、誕生した「WAGASA Light」。
和傘職人たちが現世に紡いだフォルムと手漉き和紙を通して感じられるぬくもりをお楽しみください。
和傘の形状そのものの、完成された円錐形の美しさを活かしながら、絶妙に調整された竹骨のアングルと、厳選された和紙が現代的で美しいシルエットを構成します。
傘状のシェードは、和傘の親骨(竹骨)のみで作られおり、和傘のようにたたんで収納することができます。
サイズはS・Lの2サイズ、色は白と黒をご用意いたしました。
※アップライト形状もございます。
「ダウンライト」は、明るさを保持しながらも、照明下部の円形の和紙を通すことで柔らかい灯りをお部屋にもたらしてくれます。
の適正なお部屋の広さや取り付け元の確認はこちらから専用ページでご確認ください。
コーディネートの実例と照明の使い方
照明は空間全体の雰囲気を整える“影の立役者”。
たとえば、ペンダントライトを低めに吊るせば、旅館のような落ち着きが生まれます。
また、和紙のスタンドライトを床の間や棚に置くことで、光と影のバランスを使った演出が可能です。
SNSやインテリア事例を参考に、自宅の和室を一段と魅力的な空間に仕上げてみてください。
まとめ
和室照明は「空間の格」を引き上げる重要な要素。
選び方のコツを押さえながら、自分のライフスタイルや理想の空間に合った照明を選ぶことで、心からくつろげる和室が完成します。
この記事でご紹介したおすすめの照明や選び方を参考に、あなただけの“癒しの和空間”をつくってみてはいかがでしょうか。