京和傘 本式野点傘 段張
お茶席以外にもさまざまな場面で和の品格を演出します。
茶道家元御用達の本式野点傘(ほんしきのだてがさ)は、日吉屋が誇る伝統の逸品です。四季折々の自然とともに戸外で茶をたしなむ「野点」は日本文化の精神を色濃く宿した茶道の様式。
1975年に英国エリザベス女王が初来日された際には、京都・桂離宮で歓迎の茶会が開催され、弊社の本式野点傘が使われました。
お茶席以外にも寺社仏閣や様々な伝統行事でも使用されているほか、旅館や結婚式場、料亭、展示会などでお客様をお出迎えする和のインテリアとして、日本の伝統美とおもてなしの心を伝えます。
本式野点傘は、三代目伊三郎の代に、裏千家家元十四代 淡々斎(無限斎)宗匠から、今上上皇の立太子礼(りつたいしれい)を寿ぎ、1952年(昭和27年)京都で催された祝賀茶会用の特注品としてご用命頂いた事をきっかけに生まれました。
「侘茶(わびちゃ)にふさわしい野点傘を創りたい。」との思いを受け、宗匠の求める「わび・さび」の世界感に相応しい野点傘を生み出すため、長く試行錯誤を繰り返した逸話が残ります。
和紙を何度となく染め直し、宗匠の求める色を追い求めた結果、日吉屋独自の趣ある色合いが生まれたほか、軒部分は「直の端(ちょくのは)」と呼ばれるまっすぐな形状、内側はシン プルな和紙飾りを採用し、華美な装飾を極力排した普遍的なデザインとなりました。
厳選された最高級の手漉き和紙と竹を用いて、熟練の職人が精魂込めて作り上げたその姿には、優雅さと凛とした気品が漂います。
3.5尺(直径2,180mm)、5尺(2,750mm)の2種類のサイズを展開しています。
・3.5尺:やや大きめのサイズの野点傘。置く場所は一定の広さが必要ですが、存在感とシンプルでありながら凛とした美しさが漂う逸品です。
・5尺:定番商品では国内最大サイズの野点傘。置く場所はなりの広さが必要ですが、圧倒的な存在感と凛とした美しさが漂う最高級品。
通常は傘のサイズが大きくなるほど骨数が多くなりますが、5尺はあえて骨数を減らし1本の太さを少し太くすることで全体の美しさのバランスが調和するように考案されております。
【日吉屋とは】
日吉屋は伝統工芸「京和傘」の唯一の老舗として、百数十年にわたり伝統技術を継承しながら和傘を作り続けてきました。
「伝統は革新の連続」という信念のもと、和傘の持つ優れた構造や伝統美を活かし、日常生活の中で輝きを放つ洗練されたデザイン・インテリア商品をご提案しております。
人の手が創り出す、温かさと優しさ、繊細な美しさをお楽しみください。
サイズ |
3.5尺:φ2180 × H2500mm 5尺:φ2750 × H2660 mm |
重量 |
3.5尺:8kg 5尺:9kg |
素材 |
本体:国産手漉き和紙(五箇山和紙、越前和紙)、木製黒塗り、2本柄 |
メーカー | 日吉屋 |
※ご使用上の注意
・傘をたたんで手で持ったり置いたりする際には、洋傘とは反対に頭を上に、柄を下にするのが基本です。頭を下にすると、水が傘の内部に入り込み破れやすくなります。
・使用した雨傘は、直射日光を避けて風通しのよい場所で陰干しし、しっかり乾かしてください。