柿渋脇漆扇子 千鳥 (紺茶)
伝統的な和紙と柿渋、漆の技法を用いた工芸品の上質な扇子です。
波間に群れをなす千鳥
揺れる波間に群れをなす千鳥は、万葉集にも詠まれた縁起の良い柄です。和柄における千鳥とは、水辺に寄る鳥たちの様子を表現したものです。特に波と千鳥の組み合わせは「ともに波を乗り越えていく」という意味があり、夫婦円満を祈念した柄とされています。また「千鳥」は「千取り」にも通じます。
これは「千の福を取る」という意味で、勝負運が強くなるといわれています。 表面の紺色は、柿渋を表面にあしらうことで、深みのある色彩となっており、経年変化によって使うごとに味わいが深まっていきます。
また、裏面は茶色となっており、リバーシブルで両面使えます。裏表を持ち変えることで、違った表情をお楽しみいただくことができます。
手技の極み、箔模様の粋
味わい深く美しい扇子 実用性が高く使うほどに味わい深くなる扇子です。島根の真竹に土佐の和紙。純国産の素材にこだわり、昔ながらの技法で作られた手作りの一品。
扇紙は平安時代より伝わる柿渋を丹念に重ね塗りし、使うほどに味が増します。柿渋ならではの美しい扇紙光沢と、箔職人による箔蒔絵を施した竹軸に、日本の『粋』が宿ります。 飾り扇子としても美しい扇子に仕上がりました。
[名入れ対応商品]
記念品としておひとつから社名やお名前をお入れすることができます。
金粉名入れ
(蒔絵職人による手書き) 長寿祝い、進学・就職祝いなどに向けた少部数向けです。 おひとつから6文字程度の文字を入れることができます。
・金粉 @5,500円(税込) 名入れ箇所 : 本体の外側か内側のいずれか
納期:約2週間
【金箔とは】
日本の金箔は99%以上が金沢で作られています。
金沢で金箔が初めて作られたのは、加賀藩の藩祖前田利家公が、豊臣秀吉より朝鮮の役の際に命を受けた文禄2年(1593年)と言われています。
また、金箔が金沢で高いシェアを誇る理由として、幕府から箔打ち禁止令が出ている中でも、加賀藩の細工所を中心に箔の隠し打ちが続けられていきた結果、限られた材料で量と質を求める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたからと言われています。
金箔はおよそ1万分の1〜2mmの薄さです。約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばすと、1万分の1mmという薄さとなります。極限の薄さまで延ばすには、卓越された職人技と、金箔づくりを左右すると言われている紙仕込み、金箔づくりに適した気候などあらゆる要素が必要とされています。加賀百万石の時代から400年以上の時を越え、金沢の地に継承されています。
【箔一とは】
箔一は日本の伝統『金箔』に誇りを持ち、『金箔』を軸とし、日本の伝統に根ざしたものづくりを大切にしています。
創業より40年以上を経て、市場に合わせ革新的な技術開発を行ってきた結果、現在は6つの専門分野(「工芸品」「化粧品」「食用金箔」「建築装飾」「箔材料」「文化観光」)を確立致しました。各分野における専門性を高めていく中で、金箔の魅力は日本国内のみならず、いまや海外においても認められています。
※責め紙について:購入時に扇子を閉じて固定している和紙の帯紙を「責め紙」といいます。 責め紙は扇子を保管する際に大切なもので、使用と共に生じる型崩れを防ぐ役割をしています。良い状態で扇子を長く使うためにも、高温多湿や直射日光を避け、責め紙を嵌めて保管してください。
サイズ |
本体:260 × 17 (mm) 専用箱:290 × 65 × 40 (mm) |
重量 | 118g |
素材 | 真竹・柿渋和紙・本漆 |