【受注生産】利休屏風 山水(白)
※お届けまで約3ヶ月
「芸術性」と「用の美」を合わせ持つ伝統的な調度品である屏風を本金箔で仕上げました。山水とは、深い山や流れる川など大自然をモチーフに描かれた景色のことです。
世間のしがらみから遠く離れた、心穏やかな世界が表現されています。この世界はまさに人々が憧れる理想郷であり何にもとらわれない自由な世界の象徴で、これを金で描き切ることでより深い安らぎの世界へいつでも誘います。
いつでも目にすることのできるリビングや玄関先に置くのがオススメです。
ご注文を受けてから職人がひとつひとつ丁寧に製作いたします。
技法①:金箔盛り上げ技法
山の稜線や木々を「金箔盛り上げ技法」で描きました。
この技法で描くことで、平面に描かれたはずの大自然に立体感が生まれまるでその風景にいるかのような感覚を味わえます。
また、そびえ立つ岩肌のゴツゴツした質感も盛り上げ技法でしか表現できません。
金箔しか使わずにここまで表現できるのは箔に精通した職人だからこそなせる技です。
技法②:散らし技法
山肌や水面にはあえて箔を貼らず、散らして描いています。
散らすことで空からの光を受けて白んだ様子を美しく表現できるようになりました。
散らし具合も粗いものから細かいものまで様々な大きさの箔を使いこなしています。
また、散らす際に使用する接着にも細心の注意を払っています。
接着が薄すぎると箔がキレイに貼れず、濃すぎると和紙に染みこみ綺麗な白が出なくなる。熟練した職人だからこそ絶妙な加減で美しさを最大限引き出しています。
【金箔とは】
日本の金箔は99%以上が金沢で作られています。
金沢で金箔が初めて作られたのは、加賀藩の藩祖前田利家公が、豊臣秀吉より朝鮮の役の際に命を受けた文禄2年(1593年)と言われています。
また、金箔が金沢で高いシェアを誇る理由として、幕府から箔打ち禁止令が出ている中でも、加賀藩の細工所を中心に箔の隠し打ちが続けられていきた結果、限られた材料で量と質を求める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたからと言われています。
金箔はおよそ1万分の1〜2mmの薄さです。約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばすと、1万分の1mmという薄さとなります。極限の薄さまで延ばすには、卓越された職人技と、金箔づくりを左右すると言われている紙仕込み、金箔づくりに適した気候などあらゆる要素が必要とされています。加賀百万石の時代から400年以上の時を越え、金沢の地に継承されてきました。
【箔一とは】
箔一は日本の伝統『金箔』に誇りを持ち、『金箔』を軸とし、日本の伝統に根ざしたものづくりを大切にしています。
創業より40年以上を経て、市場に合わせ革新的な技術開発を行ってきた結果、現在は6つの専門分野(「工芸品」「化粧品」「食用金箔」「建築装飾」「箔材料」「文化観光」)を確立致しました。各分野における専門性を高めていく中で、金箔の魅力は日本国内のみならず、いまや海外においても認められています。
サイズ |
本体:w144.2 x H152.5 cm 梱包:w152 x H92 x D4.7 cm |
重量 |
8kg |
素材 | 本金箔・盛上箔絵 |
メーカー | 箔一 |
【取り扱い注意点】
・手作りのため色合いや形状が写真と異なる場合があります。
・色あせや変色の可能性がありますので、直射日光が当たらない場所に設置、保管することをお勧めします。
・商品を飾り付けの際は、同封の手袋をお使いください。
・高温多湿の場所または極度に乾燥した場所への飾り付けや保管は商品が傷む原因になります。
・ぬれた手で商品を触らないようにしてください。紙で出来ておりますので、ぬれた手や強く商品に触れると破れる恐れがあります。