金沢箔扇子 彩美 灰桜 haizakura
『金沢箔扇子』は、箔一が扇面、扇骨、組み立てまで、職人の手作りにこだわった扇子です。
灰桜色とは、可憐な桜色にグレーかかったような、落ち着きを感じる色彩です。曖昧なニュアンスは日本の伝統的な美意識を感じさせます。
種類の異なる箔の組み合わせ、色彩の妙を表現しています。
シャンパンゴールドの箔と、伝統的な三歩色の2色の金沢箔を組み合わせ、淡い霞のような技法で丁寧にあしらっています。
優しく可憐な灰桜に金沢箔が溶け込むような淡く朧気な輝きは、光の当たり方や見る角度によっても変化し、いつまでも飽きることがありません。
また華やかな表面と対照的に、裏面は落ち着きのある消炭色を用いています。女性はもちろんのこと、粋な男性にも使っていただきたい一本です。
扇子のためじわ(えくぼ)について
良い扇子には閉じやすく収まりを良くするために、両端の扇骨に熱を加え内側にまげる「矯める(ためる)」という工程があります。
その為、両端の扇骨の内側に「ためじわ(えくぼ)」という紙にしわが入ったものがございますが、手仕上げで天然素材(和紙、竹)で作った扇子ならではの特徴ですのでご了承お願い致します。
【金箔とは】
日本の金箔は99%以上が金沢で作られています。
金沢で金箔が初めて作られたのは、加賀藩の藩祖前田利家公が、豊臣秀吉より朝鮮の役の際に命を受けた文禄2年(1593年)と言われています。
また、金箔が金沢で高いシェアを誇る理由として、幕府から箔打ち禁止令が出ている中でも、加賀藩の細工所を中心に箔の隠し打ちが続けられていきた結果、限られた材料で量と質を求める技術が研鑽され、優秀な技術が培われてきたからと言われています。
金箔はおよそ1万分の1〜2mmの薄さです。約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばすと、1万分の1mmという薄さとなります。極限の薄さまで延ばすには、卓越された職人技と、金箔づくりを左右すると言われている紙仕込み、金箔づくりに適した気候などあらゆる要素が必要とされています。加賀百万石の時代から400年以上の時を越え、金沢の地に継承されてきた金箔づくりを
【箔一とは】
箔一は日本の伝統『金箔』に誇りを持ち、『金箔』を軸とし、日本の伝統に根ざしたものづくりを大切にしています。
創業より40年以上を経て、市場に合わせ革新的な技術開発を行ってきた結果、現在は6つの専門分野(「工芸品」「化粧品」「食用金箔」「建築装飾」「箔材料」「文化観光」)を確立致しました。各分野における専門性を高めていく中で、金箔の魅力は日本国内のみならず、いまや海外においても認められています。
※責め紙について:購入時に扇子を閉じて固定している和紙の帯紙を「責め紙」といいます。 責め紙は扇子を保管する際に大切なもので、使用と共に生じる型崩れを防ぐ役割をしています。良い状態で扇子を長く使うためにも、高温多湿や直射日光を避け、責め紙を嵌めて保管してください。
サイズ |
本体:W220 × D25 × H10 (mm) 専用箱:W252 × D50 × H27 (mm) |
重量 |
24g |
素材 | 和紙・竹・シャンパンゴールド箔・三歩色箔 |