




(受注生産品)秀衡塗 重箱 金雲 5.5寸
重箱 金雲 5.5寸(受注生産:制作に3ヶ月ほど頂きます)
金箔をふんだんに用い、豪華な「金雲」を描いた重箱です。
蓋を開ければ、お正月の食卓を一層華やかに彩り、特別な時間を演出します。伝統の技と贅沢な装飾が調和し、格調高い存在感を放つ逸品。
新年のおせちはもちろん、晴れやかな祝いの席や大切な来客を迎える場にもふさわしい重箱です。使うたびに特別感を感じさせ、世代を超えて受け継がれるにふさわしい品格を備えています。贈答用としても大変喜ばれる、格調ある工芸品です。
(秀衡塗(ひでひらぬり)とは|岩手・平泉の伝統的工芸品)
平安時代の華やかな奥州藤原文化を今に伝える、岩手県平泉町の伝統工芸品「秀衡塗」。その名は、平安末期に黄金文化を築いた奥州藤原氏三代当主・藤原秀衡に由来します。
秀衡塗の魅力は、漆の深い黒や朱に、金箔の華やかな文様が浮かび上がる豪奢な美しさです。菱形や雲形の金箔模様は、気品にあふれながらも温かみがあり、食卓や空間に優雅な彩りを添えます。天然漆を幾度も塗り重ねて仕上げられた器は、丈夫で長く使えるうえ、年月とともに艶を増し、手になじむ質感へと変化していきます。
制作はすべて職人の手仕事によるものです。下地作りから漆塗り、金箔貼り、絵付けに至るまで、繊細で丹念な工程を経て生まれる逸品は、使うたびにその価値を実感できます。お椀や重箱、茶器など日常で活躍する器から、飾り皿や花器のような美術工芸品まで幅広く展開されており、特別なお祝いの贈り物や海外へのお土産としても高く評価されています。
秀衡塗は、単なる器としての美しさを超え、奥州藤原氏の歴史と文化を現代に伝える、格式ある日本の伝統工芸品です。手にした瞬間から、平安の雅が暮らしの中に息づきます。
(秀衡塗工房 丸三漆器とは)
丸三漆器は、岩手県一関市に工房を構える、秀衡塗の伝統を継承する老舗漆器工房です。
その始まりは1904年(明治37年)、初代・青栁清之助が19歳で創業した「丸三漆器工場」にさかのぼります。清之助は木地づくりから漆塗り、沈金までの技術を一人で習得し、冠婚葬祭用の御膳や器を製作。後に高く評価された「明清塗」を生み出し、地域の漆工文化の礎を築きました。
現在、五代目の青栁真が工房を率い、伝統の秀衡塗を現代の暮らしに合わせた製品として進化させています。ガラスに漆で絵付けした「漆絵グラス Hidehira」や、普段使いしやすい拭漆器「FUDAN」など、暮らしに寄り添う新しい漆器を開発。職人の手仕事による確かな品質はそのままに、国内外で漆器の魅力を発信し続けています。
丸三漆器は、創業から120年を経た今も、秀衡塗の伝統と革新を両立させながら、手に取る人の日常に上質な彩りを添えています。
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素材 |
漆、天然木 |