箸を持つ手

正しい箸の持ち方|簡単3ステップ‐イラスト付き|箸の長さや歴史も解説

執筆者: NihonMiyabi編集部

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箸の正しい持ち方を子供に身につけさせたいけど、説明が難しいと思っていませんか?

箸の持ち方を、3ステップのイラスト付きで解説します。

また、最適な箸の長さや、歴史的有名人も登場する、箸の歴史もご紹介します。

箸の持ち方|簡単3ステップ

箸の持ち方のイラスト

お茶碗の正しい持ち方は、次の3ステップです。


ステップ1:上の箸を、鉛筆持ちをします。

 中指の第一関節の横に乗せ、人差し指の腹で抑え、親指の腹を添えます。


ステップ2:下の箸は、薬指の第一関節の横あたりに当て、親指の根元に乗せます。

 親指を添えるようにして固定します。

 小指は薬指に添えるようにします。


ステップ3:お箸は上の箸のみを動かします。

 中指を曲げたり伸ばしたりすることで、上下に動かして使います。

 ※下の箸は動かしません。


お箸は力まずに、ふんわり持つと操作しやすくなります。

男性、女性、子供用の箸の選び方

豆を箸でつまむ

男性と女性では手の大きさが違いますので、最適な箸の長さも変わってきます。

最適な箸の長さ

利き手でピストルの形を作ると、親指と人差指が直角になります。

このとき、親指と人差指の先を結んだ長さを「一咫(ひとあた)」といい、この長さの1.5倍である、

一咫半がその人にとって、最適な箸の長さになります。


男性、女性の最適な箸の長さ

・男性:23.5 cm(22.5cm 〜 25cm)

・女性:21.5 cm(19.5cm 〜 22.5cm)


子供用の箸の長さの目安

・〜2歳:13cm

・〜4歳:14.5cm

・〜6歳:16cm

・〜9歳:18cm

・12歳〜:20cm



お子さんの身長が平均より大きかったり、小さかったりする場合は、前後の年齢のサイズを選んでみてください。

 

箸の歴史

波佐見焼の夫婦茶碗

箸の始まり|紀元前1000年頃

箸の歴史はとても古く、約3000年前の中国に遡ります。

人々が火を使って調理を行うようになり、熱い食べ物を取るために、木の枝を折った簡易的なものや、枝を削って使うようになったと言われています。

日本への伝来|飛鳥時代(592年〜710年)

日本では、遣隋使(600年〜 618年)で小野妹子が隋から「箸を使った食事の方法」を持ち帰ったとされています。また、聖徳太子が朝廷での食事作法に採用したとされています。


それまでは、日本では手づかみで食事をしていたことが『魏志倭人伝』(280年〜297年頃発行)の記述に残っています。

庶民への広がり|奈良時代(710年〜794年)

奈良時代になると、貴族だけではなく一般庶民も箸を使うようになりました。

これは平城京跡地から箸が出土していることや、平安時代の絵巻物に箸が描かれていることから、広く箸が使われていたことが分かります。

割り箸の流行|江戸時代(1603年〜1868年)後期

屋台が江戸時代後期に流行ったことから、庶民の間でも使い捨ての箸(割り箸)が使われるようになりました。

また、現代の割り箸では一般的な、割り箸の根本がくっついている「引裂箸」も江戸時代に作られるようになったようです。


因みに、割り箸の名前の由来は、「鉈(ナタ)で木を割って作る」ところから来ています。

 

おすすめの箸を紹介

男性、女性サイズのおすすめのお箸や、結婚祝いで人気の夫婦箸、そして人気の箸置きもご紹介します。

男性におすすめの箸

役目を終えたバットを再利用した「かっとばし!!」や、若狭塗のお箸も人気です。

女性におすすめの箸

口に入れたときに箸の感触が無いほどの口当たりで食材の味が楽しめる、漆塗りのお箸もおすすめです。

夫婦箸

夫婦箸は結婚祝いや、ご両親の結婚記念日としてもおすすめです。

箸置き

食卓をちょっと華やかにしたり、楽しい気持ちにしてくれる箸置きをご紹介します。

まとめ

自分専用の箸というのは日本独特の文化で、とても素晴らしいものだと筆者は思います。

お箸は一生使うものですから、正しい持ち方を身につけて食事を楽しんでください。

 
 

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