鹿沼組子 野州麻 精麻龍鳥居
麻の葉紋様の鹿沼組子付き鳥居に、野州麻で作られた精麻龍を取り付けた大変希少価値の高い逸品です。
精麻(せいま)は、麻の茎から得られる天然繊維で、強度が高く、黄金色の美しいツヤを持つ特徴があります。
古来より「水でも塩でも祓えない穢れを払う」とされ、神社のしめ縄や鈴縄、大相撲の横綱の綱など、神主がお祓いで使用する「大麻(おおぬさ)」など日本の伝統的な神事に広く用いられてきました。
また神道儀式や全国の神社で配布されるお札「神宮大麻」にも使用され、その繊維の輝きが強いほど、祓い清めの力が強いと信じられています。
麻は成長が早く、まっすぐに伸びる植物であるため、麻の葉模様は「子供が健やかにすくすく育つように」という願いを込めて使用されてきました。このため、特に女の子の産着や着物に麻の葉模様が用いられることが多くあります。
栃木県鹿沼市は、麻の生産量日本一を誇る産地です。
鹿沼の麻は古くから「野州麻」として優れた品質が全国的に評価されています。
木の風合いなど、個性がありますので写真と異なる場合がございます。
オーダーで大きなサイズなどのも製作も承っておりますのでお問い合わせください。
【鹿沼組子とは】
今から約350年ほど前の江戸時代、日光東照宮は大規模な建て替え工事が何年にもわたり続きました。鹿沼では、その頃、材木の下準備などで大量の材木の中継地として栄え、多くの人々が移り住み、その中には全国から集められた優秀な匠たちもいました。
鹿沼組子は、釘や金具などをいっさい使わず、何千もの部品に切り込みをいれて手作業で組んでいきます。 その正確な組み込みは、熟練の組子職人だけが成せる貴重な伝統技術です。現在鹿沼組子の施された製品は、「栃木県伝統工芸品」、鹿沼市からは「かぬまブランド」の指定を受けています。
世界中でクール・ジャパンと称され、日本の文化や技術、製品が注目を浴びるなか、鹿沼組子も日本の技術を象徴する伝統工芸品として注目されつつあります。
サイズ |
W200 × H180 (mm) |
メーカー | 豊田木工所 |